スキャンとコピーの違い
今でこそ当たり前のように使う言葉ですが、改めて「スキャンとコピーの違いは?」と聞かれたとき、あなたは正しく説明できますか?
どちらも同じようなものだと思っている人は意外と多いようですが、プリンターの機能としてはまったく違うものです。
スキャンやコピーはそれぞれどんな機能なのか、違いは何かなど、いざという時に困らないようにおさらいしておきましょう。
スキャンは「データとして保存」すること
スキャン(Scan)は、スキャナーで読み込んだ情報を解析してデータに変換することをいいます。
『紙の情報を電子化(データ化)』
【Scan】は「調べる」「解析する」「読む」などの意味を持つ英語です。
主にコピー機や複合機の上部に設けられるガラス面(スキャナー)で表面の情報をスキャン(読み取り)し、その情報を画像データに変換します。
変換した画像データは一時的または長期的に保存でき、さまざまなものへ活用可能です。
- スキャンした画像を保存する
- スキャンした画像をメールで送る
- スキャンした画像を編集する
など、たとえば大切なメモをスキャンしてPCに保存したり、スキャンした紙の書類をPDF形式に変換してネット上に公開したりすることもできます。
コピーは「紙に印刷」すること
コピー(Copy)は、スキャナーで読み込んだ情報を紙に印刷して複製することです。
『紙の情報を紙に印刷』
【Copy】は「複写」「模写」「複製」などの意味を持つ英語ですが、もはや日本語といっても過言ではないほど日常的に使われるため意味は理解しているでしょう。
スキャナーで「スキャン」して取り込んだ画像データを、まったく同じ状態で別の紙へ印刷するのがコピーです。
基本的にはその場ですぐに印刷することをコピーと表現することが多く、過去にスキャンした画像データを印刷する場合は「プリント(プリントアウト)する」と区別されます。
とはいえ、元となる書類や写真などがある場合は複製に違いないため、その場でなくとも「コピーを作成する」と表現してもよいでしょう。
スキャンしたデータの使い方のひとつがコピー
スキャンとコピーの違いを簡単に説明すると以上のとおりです。
スキャンは単独で行うこともありますが、コピーはほとんどの場合でスキャンとセットで行います。
- 書類を読み込む【スキャン】
- 読み込んだ情報を画像データに変換する【スキャン】
- 画像データを読み込んで書類に印刷する【コピー】
非常にざっくりとした解説ですが、要するに「スキャンは入力」「コピーは出力」です。